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9月の言葉 心からの「ありがとうございます」を

 今年の天候は世界的に異常気象で、日本では連日の猛暑が続き、九州、中国地方では豪雨となり、関東では雨が降らずダムの水が枯渇しています。

 ハワイ・マウイ島のラハイナでは異常乾燥により山火事が発生し、ほぼ町全体が焼失、千人が安否不明という大惨事が起こりました。一日も早く心身ともなる復興を願わずにおれません。

 教祖様は「信心は本心の玉を磨くものである」とみ教え下さっておりますが、本心の玉を磨くとは、どんな中でも、心の奥底から「ありがとうございます」という気持ちが生まれてくることだと思います。仏教の教えにも「森羅万象悉く(ことごとく)有り難し」とありますが、信心が進むと、起きてくるすべてのことがありがたくなるという意味で、天候のこと一つとっても、晴天でも雨降りでも、寒くても暑くてもすべてに有り難いと思えるということです。次のようなたとえ話があります。

─お猪口(ちょこ)に水を入れて、そこに墨を一滴たらすと、お猪口の水は黒くなる。お茶碗に水を入れて墨をたらすと水はグレーに濁る。たらいに水をはって墨をたらしても水はきれいなままだ。─

 あなたの信心の器はお猪口かお茶碗か、それともたらいですか?どんな一滴の墨にも濁らない「神様ありがとうございます」の大きな心の器を持つおかげを頂きたいものです。

 9月は霊祭りの月。少しでもお霊様に喜んで頂く信心をめざし稽古に励んでいきましょう。