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年末に信心の建て直しを

12月、師走を迎え、今年最後の月となりました。稀に見る酷暑、暖冬のせいで、教会前の銀杏もなかなか色づきません。

 この一年のあなたの信心の中身はどうだったでしょうか。ある先生のご教話の中に、コップのたとえのお話がありました。ああして欲しい、こうして欲しいとお願いばかりしていると、我欲の水でコップがあふれ、神様からのおかげが入るすき間がない。それがコップを空にすれば、あえてお願いをしなくても、おかげが自ずと入ってくるというのです。その空の状態とはどんな状態かというと、今ある状況に対して心から「ありがたい」と思えて喜んでいる心の状態だというのです。つまり、ありがたいと思う人には、次から次へとおかげが現れてくるということです。

 さあ、この一年をふり返って、本当におかげを頂ける信心ができていたかどうか、お願いと不平不足ばかりの勝手信心ではなかったかを、真摯に見つめ直し、ここでしっかりと立て直しをさせて頂きましょう。

 

 教祖様は「真にありがたしと思う心、すぐにみかげのはじめなり」とご理解下さっています。この一年の間、自分自身の上家族の上をどれだけ神様に守り導いて頂いてきたことか。そこをふり返った時、その一つ一つにどこまで気づき、喜び、どれだけ本気で御礼ができてきたか、お願いと不平不足ばかりの勝手信心ではなかったかを真摯に見つめ直し、改まらせて頂き、教会参拝に努め、喜びに満ちた清々しい心で新しき年を迎えさせて頂きましょう。