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すべてを天地のお恵みとして

6月、紫陽花の花も色づき、いよいよ梅雨の到来です。「雨ばかりでうっとうしい」などと思われる方もあるかもしれませんが、実は、この時期は、私たちのいのちの糧である水の恵みの季節なのです。

 先日、手紙を書いていて、最後に「ご時候不順の折…」と書いて、ふと気付かされたことがありました。雨が降っても風が吹いても、それはすべて、天地のお恵みなのですから、不順などという時はないはずです。不順とは、つまり、私たち人間にとって不順ということなのです。そう思って、これまでの一つ一つのことを見直してみると、私たちは、日常生活の中で、ずいぶん物事を人間(自分)中心(本位)に、とらえてしまっていることが多いのではないでしょうか。そして、その辺りから、自分自身が苦しみ悩む道へと、自ら入り込んでしまっていくのが人間の難儀なところなのではないかと思えてなりません。

 そこに気付き、改めて、人間(自分)中心の見方から、天地(神様)中心の見方に切り替えて、幸せへの道を歩ませて頂きましょう。

  その第一歩として、この水のお恵みの季節に限りない感謝を!